キャンパスにてハンバーガーを食べながら自炊考

今日の昼は、九大伊都キャンパス内のモスバーガーにて、春の景色を楽しみながら。この店を利用するのは初めてのことである。

九大生時代。六本松キャンパスの傍にモスバーガーが開店した。先輩のアルバイトで稼いだお金でモスバーガーをご馳走してもらった懐かしい日々から、もう３０年以上が経った。経済的な事情で県外の大学に行けなかった私からすれば、モスバーガーなんて高嶺の花だった。

現代の学生にとっても、ここのハンバーガーの価格は高いと感じることだろう。学食ならもっと安く定食を提供しているし、自炊だと今日使った７９０円で立派な１日３食を賄えるのだから。

「ガスコンロが２口あるアパートを探し回って、ようやく見つけたんです。２年生からは、今までよりずっと良い環境で自炊に専念できます！」。昨年自炊塾を修了し、馬出へ引っ越した医学部の女子学生が、先日、私にそう伝えてくれた。

学生用アパートのキッチン設備が簡略化され、キャンパス付近の自炊を応援する環境がどんどん廃れていく今日。そんな時代の流れに逆行するかのように振る舞う自炊塾卒業生に勇気付けられながら、自炊塾は６年目を迎える。

新たに自炊の世界に足を踏み入れる学生たちに、どんな劇的な変化が訪れるのか。期待を胸に、新年度授業のアクティビティを妄想している。