◾️こんなところでお会いできます。

◾️比良松道一への講演のご依頼、ご感想等はメールでコチラへ↓
mich.katz1965(あっとま~く)gmail.com
(“あっとま~く”を@に変換してください。)

自炊塾&創食倶楽部公開セミナー2018夏のお礼とご報告

この度は、お忙しい中、また、遠方よりお越しくださったみなさま。

さらには、新聞やSNSなどを通じてセミナーの案内にご協力くださったみなさま。

おかげさまで参加者に大変ご満足いただけたセミナーとなりました。

改めてお礼申し上げます。

 

講演ゲストに対する学生たちのコメント

北折一氏による 「ガッテン流食育」のおはなし

  • きれきれのトーク力で話に引き込まれました。一度聴いたら忘れられない自己紹介『敗北の北に挫折の折、そしてマイナスの一で北折一です』、ついつい聞いてしまうような話の展開とスピードなど参考にしたいポイントが満載でした。一番驚いたことは、北折さんはもともと人前で話すことが得意ではなかったということ、そしてそれを克服するために慣れるまではプレゼンで話す内容をすべて原稿として書き起こし、それを何度も読んで練習するという努力家であるということです。

  • プレゼンのプロだとお伺いしていたので、元々は人前で話すことが苦手だったということに驚きました。人前で話すことを苦手としている人は多いし、実際私もそうだったのですが、その対策としてまるで演劇かのように一言一句違わずに覚えてしまうということは思いつかなかったので参考になりました。盛りだくさんの90分のお話で、お話が上手なのももちろんあったのであっという間に感じました。自分自身のプレゼンに使えそうな点がいっぱいあったし、反省点も見えてきたので今後は直していって魅力的なプレゼンができるよう頑張ります。

  • あっという間の90分間でした。そしてこんなにも人を惹きつける話をすることのできる人がいるのだということに驚きました。「伝える」ことと「伝わる」ことは別であるとか、相手に「聞きたいモードを作らせる」とかプレゼンの際にも役に立つような内容も盛りだくさんでした。常識に囚われず、今までと少し異なったことをやってみる→変えてみる。なんでも一回はやってみるというチャレンジ精神を持って生きていきたいと思いました。

  • 小さい頃、ためしてガッテンは見始めたら「ついつい」最後まで見ていましたが、それは北折さんの仕掛けた落とし穴に見事に引っかかっていたためだったのだということに今日気づきました。「とっておきの生き方は、今ある何かを変えてみることだ🐸」「成功は試行錯誤からしか生まれない」という言葉がとても印象的でした。

f:id:mich_katz:20180716102511j:plain

樋口勇八郎氏による「うきはの山茶」のおはなし

  • 自営業の大変さ、樋口さんの苦労とお茶に対する想いがひしひしと伝わるお話でした。私も将来農業を通じて地元を活性化させたいと考えているので、お茶を通じて地元を活性化させたいという樋口さんの言葉が印象的でした。また、急須で最後の一滴までお茶を注ぎ切ることは今まで意識したことがなかったのですが、お茶の生産者さんのことを思えば、最もお茶が美味しくなる注ぎ方で、最後の一滴まで飲むことは消費者の私たちができる恩返しなのかなーと思いました。

  • うきはの山茶の樋口さんのお話では特に製茶業を継ぐことを口に出して言ったことが人生の中でも大きな転換のきっかけになったとお話されていたのが印象的でした。また、日本茶一つをとっても何種類もの品種がありそれぞれに個性があることを初めて知りとても驚きました。自分もお茶の飲み比べをやってみたいと思いました。

  • 樋口さんの作るお茶は、普段紅茶派の私にとっても飲みやすく驚きました。渋みが苦手なので日本茶は得意ではなかったのですが、一つ一つ味が全く異なり、私も飲める日本茶があったことが嬉しかったです。また、家業を継ぐきっかけが火事にあったことだったことにも驚きました。"人生何があるかは分からない"とはよく言いますが、本当にその通りだなと思いました。

  • 人生の転機がいつ訪れるかわからないということが一番印象に残っています。大学生活でも何気なく話したことやとった行動が将来につながるかもしれないと考えると、貴重な4年間を無駄にしたくないと思いました。

f:id:mich_katz:20180715134133j:plain

f:id:mich_katz:20180716142850j:plain

竹内太郎氏による「摘み草ブレンドティー」のおはなし 

  • 茶畑といえばきれいに手入れされてモノだけを想像していたが、自然のありのままのような茶畑があることに驚いた。
  • ブレンド茶の試飲をしました。たった0.1gしか入れていない野草の葉が、そのお茶の味のアクセントになったりしているのが面白いと思いました。

  • お茶のお話をされている竹内さんの生き生きとした姿が印象的でした。たとえ給料が良くても自分が満足しない仕事よりも自分が満足できる仕事をするほうが絶対楽しいのだと確信しました。

  • 安定した生活に物足りなさを感じて高知で摘み草ブレンドティーを作り始めたということで、とてもチャレンジ精神に溢れている方だと思いました。ブレンドティーを試飲させていただきましたが、どれも普通のフレーバーティーにはないような素敵な味わいで感動しました。仁淀ブルーにダイブしに行きたいです。

  • 「商品について淡々と事実を並べるだけでそれがキャッチコピー文章になる商品をつくりたい」という言葉の通り、竹内さんのお茶へのこだわりが伝わってきました。飲み比べてみると、口当たりや香りが全然違ったので驚きました。とても大胆な職業転換をされていて、私も自分のやりたいこと、想いを大切にして生きていきたいと思いました。

f:id:mich_katz:20180716145555j:plain

f:id:mich_katz:20180716151452j:plain

一品持ち寄り昼食会で賑やかに交流

 自炊塾受講生は「何度も作って見たいおかず」をテーマに、いつもより少し多めの一品を持参。 ゲストや一般参加者と歓談しながらのとても賑やかな昼食会となりました。一般参加者からは「学生の自炊力の高さに驚きました」「この取り組みを全国の大学に広げてほしい」「彼らがどんな大人になるか楽しみ」「これからもずっと自炊を続けてください」など、暖かいメッセージを多数いただきました。

f:id:mich_katz:20180716123525j:plain

 

直売マーケットは大好評

 講演会場の後方スペースでは、北折さんの著書販売、樋口さんと竹内さんのお茶販売の他、創食倶楽部(自炊塾卒業生による食の自主勉強団体)がこの日のために糸島の珈琲屋とコラボして作ったオリジナルブレンドコーヒーを提供・販売する喫茶、宗像の有機野菜農家と福津の有機ハーブガードナーのコラボによるピクルスセット、北九州で人気の蕎麦屋オーナーによるそば粉スイーツとだし商品など、直売ブースが設置され、ちょっとしたマーケットのような賑わいでした。

f:id:mich_katz:20180716130135j:plain

f:id:mich_katz:20180716130147j:plain

f:id:mich_katz:20180716132402j:plain

f:id:mich_katz:20180716130116j:plain

セミナーの振り返りと今後の抱負

 参加人数は、学生を含めて約50名と、期待したほど集まらず、人を集めることの難しさを久しぶりに実感した次第です。それにも関わらず、私を含め多くの方々が充実感を抱いたセミナーだったように思います。

f:id:mich_katz:20180716102738j:plain

 振り返れば、2006年から続く九大の食育の歴史は、学生と教員の協働の歴史ですが、主人公はいつも学生たちでした。数年後に社会へ巣立っていく彼らが、やがて、日本の農業を応援し、社会をより良くする方向へ変える消費行動を自ら起こす人になって欲しい。そんな思いで、九大の「弁当の日」に参加し、2013年より毎年「自炊塾」を開講してきました。そして今回は、急須を使ってお茶を入れ、日本のお茶農家にエールを送る人になってもらおうと、本セミナーを企画しました。

 

 「弁当の日」や「自炊塾」で私が大切にしてきたその目標は、今回のセミナーでも成就できたと思います。参加が必修でないにも関わらず、7時間ぶっ続けのセミナーに20人以上の学生が参加し、前述のような満足感を感じ、積極的にセミナーの縁の下の力持ちになってくれたことが、何よもの証です。

f:id:mich_katz:20180716130128j:plain

f:id:mich_katz:20180716132411j:plain

 

 そんな前向で素直な学生たちに、ご多用中にも関わらず遠方より駆けつけた3人のゲストや一般参加の方々より「このセミナーならリピートしたい」とおっしゃっていただき、この上ない喜びを感じております。みなさまから学生へかけていただいたたくさんの暖かい言葉も、彼らの将来を見つめ直すための大いなるヒントとなったに違いありません。

f:id:mich_katz:20180715155329j:plain

 

私事ですが、現在の職場の任期が残すところ2年を切りました。それは、来年度の自炊塾が、九大で最後の自炊塾になるかもしれないことも意味しています。来年の公開セミナーがその節目にふさわしい内容となるよう、1年をかけてさらに精進していく所存です。


今後も自炊塾と創食倶楽部へのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。